Vision

アメリカ人の同僚から、5年後の将来のビジョンは?と聞かれて即答できなかった。中堅というポジションからひとつ上の立場になっていると思うが、はっきりとしたビジョンが思い浮かばなかった。アメリカから帰国後、どの部門に戻るかも現時点では分からない、というジレンマはあるものの、自分が何をしたいか、何を作りたいか、そしてどんな人生を描いていくのか、を常に心に秘めておく必要がある。アメリカ人は特に上昇志向が強く、会社を移る際には、自分から自分の給与を宣言する機会がある。言わない場合は、入る会社の言い値となるからだ。それだけ自分に自信があるし、逆に言えば、それ相応の仕事ができない場合は首を切ってもらって構わないという覚悟の顕れでもある。日本と違って、会社にしがみついてでも、という考えとは異なる。おもしろい。会社への忠誠心からコツコツとやっていくよりかは、いかに自分のアウトプットを印象付けるか、結果を出すかで給料も決まる訳だし、かなりシビアな社会だ。チームで動くというより、個人プレーの結果が結局チームプレーになる。自分が何者かも分からないまま時だけが過ぎてゆく。でもやっぱり何かを作ることを仕事にしたい。

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ニューヨークにて。