白馬岳へ

念願の白馬。この残雪が多く残る時期に大雪渓から登れて大満足。天候は快晴。雲がほんとうに一つも見つからない。登っている途中に上を見上げると、目の錯覚かと思わせるような青い空が広がっていた。青いという表現は正しくない。黒い空というか、それほど濃い色をした空だった。ヒマラヤで見る空は成層圏が近いために黒いというが、それと似ているのだろうか。普段見上げている空とは異なりこの一瞬が美しく、心に残った。

猿倉山荘(6:30) → 大雪渓(7:30) → 白馬岳頂上(11:30) → 下山(14:00)


猿倉から上がると高低差1700mの急登がずっと山頂まで続く。荷物は日帰りのため軽いが、何度もアイスアックスを雪面に突き刺し、体重を預けなければならなかった。雪は溶けて氷状でシャリシャリしておりクランポンの爪も効きずらかったし、とにかく埋まって歩きにくかった。


豊科ICを降りると常念が目の前にドーン



猿倉山荘。6:00に着くと上の駐車場は自分の車でちょうどいっぱい。周りはクランポンで登る登山客よりはテレマークスキーヤーばかり。



山頂には薄雲がかかり怪しい雰囲気。



いよいよ大雪渓へ。クランポン装着。斜面は東向きのため朝日が直接当たり、サングラスをしていても強烈な日差しが目に飛び込んでくる。




美しい〜



冬衣を纏ったメスの雷鳥が。かわいらしい。ゲーゲーと体に似合わず太い声でヒナを呼んでいるのか啼き続けいていた。



5時間を掛けようやく山頂へ。とんでもなくきつかった。こんなにきつかったのも久々で、山頂に着いたら思わずうれしくて笑みが漏れてしまった。



右から 剱岳立山



右から 立山薬師岳黒部五郎岳



一番遠くには、槍ヶ岳を望む。写真にツバメの姿が写りこんでいた。




雪面に日が当たり輝いていた。美しい。



スキーヤーが登ってきます。こうみるとすごい斜度を登ってきたんだな〜。登りの登山者を尻目にシリセードで滑り降りてきました。途中スピードがつきすぎて、本気の滑落停止を実施。ふう。


素晴らしい山でした。GWには白馬で6人のパーティーの方々が亡くなられたばかりだったので、鎮魂を祈り、自己趨勢を保ちながら変わらず登っていきたい。